2018年度春 高知新聞厚生文化事業の助成金12件に172万円
高知新聞厚生文化事業団はこのほど、県民の福祉や芸術文化の振興などに貢献している各種事業を支援する2018年度春(4~9月)の事業助成を12件172万円にすることを決めました。

今回は13件の申請があり、選考委員会の意見に基づき、理事会で選考した結果、次の12件に決定しました(順不同)
◆こうちよさこいバリアフリー実行委員会・てんてこ舞(高知市)20万円
◆ママの働き方応援隊高知校(高知市)15万円
◆高知大学教育学部幼児教育コース(高知市)10万円
◆Shimanto.A.I(四万十市)20万円
◆知ろう歩こう高知城下町の会(高知市)15万円
◆高知カツオ県民会議(高知市)20万円
◆NPO法人いきいき百歳応援団(高知市)15万円
高知おもちゃ病院(高知市)10万円
◆TOMOはうす(いの町)10万円
◆森下亜理(高知市)~校内ミニコンサート~10万円
◆土佐ジョン万会(高知市)15万円
◆集楽活動センター・下川口家(土佐清水市)12万円

約2千個のおもちゃを修理してきた「高知おもちゃ病院」のドクター(南国市大埇甲)
約2千個のおもちゃを修理してきた「高知おもちゃ病院」のドクター(南国市大埇甲)
【高知おもちゃ病院】
修理も物作りも面白い
 音が出ないピアノ付き絵本を「おもちゃドクター」が慣れた手つきで分解した。細かい部品が並ぶ内部に、持ち主の小学生の目はくぎ付けだ。
 「高知おもちゃ病院」は2015年に開院。高知市など県内4カ所を拠点に、おもちゃ約2千個を原則無料で修理してきた。
 退職した歯科技工士、農機具メーカー技術士、教員…。さまざまな経歴のドクターの技術に触れ、「直ってうれしい」「作業の見学が面白い」と子どもたちの笑顔がのぞく。保護者も「物を大切にすることを学べる」と感謝する。
 活動は修理だけにとどまらない。17年には電子オルゴールやラジオ作り教室を同市内で開いた。18年は南国市、安芸市、高岡郡四万十町でも同様の教室を予定している。
 高知高専名誉教授の野村弘さん(74)は「ドクターそれぞれの得意技を生かし、物作りの喜びを味わってもらいたい」と意気込んでいる。(竹内悠理菜)